2008年03月11日

地上波&BS デジタル放送奮闘記 その1

午後の配達にて今度新規で開業される商用施設へ、40型液晶テレビ(地デジ内蔵)を納めさせて頂いた際のお話です。

既に先週BSアンテナとブースター(電波の増幅器のことです)は当店で取り付けを完了済み。
UHFアンテナと配線は建設会社さんの依頼した電気工事店での施工で、工事自体は完了していました。

私どもが工事した時にはアンテナのレベルも十分で、ブースター取り付けも問題なく、
心配っていうどころか、何も考えもしてなかったのですが・・・

「いいっすねぇ~やっぱ40型位あると迫力あって、ご来客される方も喜びますよねぇ~」なんて軽口叩いていたんですが。。。

テレビ設置~ブースターの電源部設置・配線~スイッチオン~受信設定~ ~  ・・・ん?あれ??げ、放送が何も入らないface07

“受信できません”のエラーメッセージが、哀しく画面に映し出されましたicon11
地上波&BS デジタル放送奮闘記 その1←画面右下に。。。

うわぁぁんicon10こうなると、原因探しの旅のはじまり、はじまり~です


何が問題なんだろうか?と、早速配線を辿って行きまして。電路をおって行くと、壁までの配線には断線などの問題はなし。
ど~も壁から天井裏・アンテナ側で何かが起こっているらしく・・・

恐る恐る壁の端子カバーを空けて見てみると、ありゃりゃイマドキ珍しい直列配線。

地上波&BS デジタル放送奮闘記 その1

お客様に、他にはテレビを見る場所があるかどうか聞いてみると、奥に休憩室がありそこにもアンテナ壁端子があるよとの話。

ブースターの電源部を休憩室に移し、改めてスイッチオン!

Goooooood!Gooッ~Gooッ~!!映りました~、ホッface02
良かった、良かったと、設定・説明を終えたのですが・・・

またまた反省。

先に聞けば良かった、です。
私どもの責任でもあるのですが、ついつい「メインで見る所だけ」に目が行ってしまいがちで。

一般家庭の新築の場合は、何箇所かアンテナ壁端子があることを想定して伺うので、先に電源部を探すのですが、今回うっかり設置する所しか頭になく、さらに配線がまさかの直列送りにしてあるとも思いもよらず。でも今は珍しいだけで、決して工事屋さんの不良工事ということでもなく。(通常「分配」で電波を送るのですが)

映らないわけでしたface01

*直列・・・電源部・・・分配等の専門用語を使って申し訳ないですが、これらに関しては後日記述していきます。


今回は配線経路と分配方法が原因で、割とすんなり判明したので、ほぼ問題なしと言う部類です。

大体こういった場合、天井裏から屋根裏~家の中で入れる所は片っ端から隈なく、這いずってでも原因を探しまくるしかない・・・ということになります。

で、最近特に多いのが、工事や配線部材が原因で、アナログの時は(かろうじて?)映っていても、デジタルでは映らなくなってしまうというケース。

仕方ないこととは分かっているものの、困ってしまうことこの上ないことでして。。。

中には断線や線の緩み等もありますが、よく見られるのが周波数帯域の合わない機器の使用、シールドの施されていない配線など多種彩々etc。。。
*故意になんてとんでもない論外ですが、明らかに無知な配線をする業者さんや、色んな電気屋さんが入れ替わりで作業→その度にその時だけ都合がいいように、我流でされている・・・なんててこともあります。
(追々ですが、以前あったケースも含め、皆様のご参考になればと思いますので、このブログでも事例を紹介して行きます。)


でも、私達のような地域の電器屋、さらにきちんと対応しようという仲間は各地にたくさんいますのでご心配なく!face02

 



Posted by かわでん at 19:18