2008年04月29日
今日の修理 20080429
これなんだかわかります?
答えは 衣類乾燥機 です。
わかる方・見たことのある方は、家電店関係の方だけかと思います
先日お客様から
「衣類が乾かない、動きがぎこちない」
と言う連絡があり、見に行ったところ、
“運転はしているが、一瞬回転が止る~確かにぎこちない が、電源スイッチはオフしない
運転はし続けるが、衣類は温まる程度で乾いていない”
という検証結果でした。
乾燥機は仕組みとして、
ベルトが回転軸と赤い矢印の回転輪に架かってモーターで乾燥機の槽・ファンを回す~回転送風&ヒーターで乾かす
のですが、よくあるのが《ベルトが切れてしまう》や《目詰まりによる乾燥不良》、若しくは《ヒーター不良》でして。
ベルトが切れてしまえば、槽も回転しないのが大体よくあるケースなのですが、かろうじてですが回ってるし、
一見してもよくわからずお預かりして分解~修理へ・・・
で、上の写真。
開けてみると、赤い矢印の回転輪が磨耗により断裂していました。
車輪のような部品になっているのですが、まっぷたつに縦に割れていました。
ベルトはゴム製で、回転輪はプラスチック製。
その回転による摩擦で、通常は先にベルトが切れるのですが、今回は先に回転輪の方が割れながらも、
ベルトは切れていないという奇跡的な状態。
これは大変珍しくって僕もビックリしましたが、「たまにしかこんなことないや~」とサービスマンも感心してました。
だからヒーターの異常ではないので衣類は温まっていつつ、回転はぎこちない(引っ掛かりながら回ってたのかな?)ので、
送風も回転も不十分で乾ききらない・・・と言うことだったのですネ~。
無事部品交換(ベルトも劣化していたので交換)~点検~修理完了です。
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ものごとには原因があって結果がある。
因果に至る過程の中の状況・条件にも因果があり、問題を解決した結果が修理の完了・・・
また原因を発見してこそ、結果に至るのですが、それには聞くより行って見たほうが近道、更に分解へ・・・
まさに百聞は一見に如かず、自然の法則とでも言いましょうか、
修理やってると見えてくるものが多いんですよね~、深いんですよね~