2008年06月20日

ダビング10

各新聞紙上やテレビのニュース等でも報道されていましたが、

ようやく「ダビング10」の運用開始のメドがついたようです。

(来月7月の5日頃だそうです)

これはデジタル放送を録画した際の、他のメディア等へのダビングに関する規格のことでして、

要約して説明すると、次のようになります。。。


今まではデジタル放送で録画したものを一回ダビングしてしまうと

ムーブと言って、元の録画したデータが消えると言う仕組みでした。

(厳密にはコピーワンスと呼ばれる番組についてですが、デジタル放送はほとんどがこれにあたります。)

ダビングと言うよりデータの移動と言った方がわかりやすいかと思います。

これは繰り返しコピーすると起こりうる、違法な海賊版が世の中に出回る事を防ぐ

「著作権保護のため」 ということが大きな理由だったのですが、

それを、より消費者の利便性を考慮して、9回までコピー可能にして

最後の一回で、元の録画したデータが消えると言う仕組みに変えようという試みです。


今までに「ハードディスクに録画しようとしたら、うっかりDVDやBDに直接録画してしまった」

だとか、

「ダビングに失敗してデータが消えてしまった」

とか言う声が多々ありました。

なかでも、(営利目的でもないのに)録画した番組を見せたい人が複数いても、

一枚しかコピーディスクが作れない

つまり、今までVHSテープ時代には当たり前にできたのに、それができなくなってしまった

・・・という声が大きく影響したようです。

(先日もお客様のお子さんが、学校の行事かなんかでニュースに出たのに、DVDが一枚しか作れない為、
親戚や知人に配ろうにも配れず。。。と言う事態が起こりましたface07

*しかし先述したコピーワンスがかかっていない、地上アナログ波ならば

同じ機器内でしたら元のデータはダビングできます。
(HDD→DVDのように)

ですので、アナログ録画できる人には、

「アナログなら複数回できるから、アナログで録画して下さい」

お伝えしていますが、ややこしくて伝えきれないし、画質の差も歴然としているので、

ホント特別な場合・・・って感じになっていますface04

またくどいようですが、コピーワンスの信号のものは、ダビングしたものをコピーすることはできません。
・・・市販ソフトも同様。
(HDD→DVD→DVDみたいな・・・「コピーできるよ~」なんて言ってしまうと違法になります)


高画質・高音質に進化した故の、問題ですね。



*実は本来、今月にはスタートするはずが、延期になっていまして。
(その経緯について書くと、語りきれないのと、ややこしいので割愛しますが・・・)

そもそもダビング10ということも、認知度が低いそうなので、

ああ、そんなことできるの~位の知識でも、生活する上では全然影響はないと思います。

有料放送はダメだの、例外もある(コピーワンス等)のでご注意を。。。という程度です



*私的には、開発競争や権利主張もいいですが、より優良なソフトがあってこそだと思います。

DVDの規格で、消費者を迷わせた挙句、次世代DVDでようやく落ち着いたのに、

また、たわいない利権争いで混乱させて問題を大きくするのは、

著作権を持つ人も、放送局もメーカーもよ~く考えて、避けてもらいたいことだったので

それでも早めにケリがついて安心しています。


それより、消費者の皆さんが見たい番組、優良なソフトを提供しないと、

ホント放送・テレビ離れを起こしかねませんから。
(既にパソコンでニコ動しか見ないって言う人もいますし)


スター選手が入る内に、巨人が人気ある時代に、野球の交流戦をやれば次のスターが出てきたと思うし、

永久に見れなくなってしまった猪木VS馬場然り、互いに一時の勢いがあるとは言い難い武藤VS三沢然り・・・

見たい!と言う消費者の声がピークの時に最高のソフトがあれば、次に繋がるのに、

出し惜しみしちゃってタイミング外すと興味も薄れ、取り返しつかなくなるのに・・・

と思うのは私だけでしょうか?


  

Posted by かわでん at 20:52お仕事の話 技術 営業&販売